当選確実の小池百合子氏、街頭演説ではヤジを受ける異例の選挙戦も「ＡＩゆりこはすごい」

任期満了に伴う東京都知事選は７日投開票され、無所属現職の小池百合子氏（７１）が、無所属新人の前広島県安芸高田市長石丸伸二氏（４１）、無所属新人の前参院議員蓮舫氏（５６）らを破り３選を果たした。

公約発表の会見などで「都政を爆速で進める」と強調した小池氏が〝爆速〟で当選を決めた。

午後８時、ＮＨＫ総合で選挙特番が始まると同時に当確を伝えた。同４分ごろ、小池氏は東京都内の選挙事務所に到着。支援者と当選の喜びを分かち合い、「都民のみなさまの力強い支持を賜りまして、３期目の都政のかじ取りをお任せいただきました。ますます重責を痛感することでございます」とあいさつした。

小池氏は２０１６年に女性で初めて都知事選に当選。

今回は無所属で自民、公明の支持だが、政治とカネの問題で揺れる国政の影響を受けることを懸念し、選挙戦は党派色を抑えるステルス作戦を徹底した。

両党の国会議員は応援に入らなかったが、小池氏は会見で「２期８年にわたり、政策目標の９割を推進、達成してきた」と実績を強調した。

一方、「何度も選挙を経験してきましたが、これまでなかったような選挙戦だった」と説明。「私を含めた５６人の立候補という状況や、脅迫を受けたり、街頭演説ではヤジなどが起きたり」と苦しい戦いを総括し、「これから東京大改革、バージョンアップしていかなければならない。都民の暮らし、命を守っていく。ますますスピードアップしていく。全身全霊で対応したい」と決意を明かした。

街頭演説は公務優先で継続。一方、選挙戦ではＡＩ（人工知能）で生成した本人そっくりの小池氏が政策などを説明する動画「ＡＩゆりこ」を導入して注目を集めた。「ＡＩ－」は都の事業ではなく、自身の政治活動の一環として開発。会見では「ＤＸ（デジタルトランスフォーメーション）が日進月歩で、今回、私は『ＡＩゆりこ』でＡＩに挑戦させていただいた。この技術の進歩、国際的な競争はすさまじいものがある」と強調。メディアの個別取材でも「ＡＩゆりこは、すごいですよね」とアピールしていた。

小池百合子さん応援しています！