稲村ジェーンに出てきた鎌倉の人気カフェ、市が建物明け渡し求め提訴だそうです

桑田佳祐さん監督の稲村ジェーンに登場したカフェみたい。でも耐震って話なら仕方ないのかな。

鎌倉市の鎌倉海浜公園内で同市の許可を受けず営業しているとして、同市が人気カフェ「ヴィーナスカフェ」（同市坂ノ下）の運営会社に対して建物の明け渡しと損害賠償を求めて横浜地裁に提訴したことが２０日、関係者の話で分かった。提訴は８月１９日付で、第１回口頭弁論は１０月２５日に行われる。

訴状によると、市は同社にレストハウスの明け渡しと、損害賠償金として約７００万円に加え、２４年１月から明け渡し日まで１日当たり約１万９千円の支払いを求めている。

市によると、カフェは国道１３４号沿いに位置し、１９５６年に市がレストハウスとして建築。同社が２０１３年からカフェとして営業し、公園使用料として年２４０万円を支払ってきた。

カフェの建物は、桑田佳祐さんが監督を務めた映画「稲村ジェーン」や小泉今日子さん主演のドラマ「最後から二番目の恋」など多くのドラマや映画にも登場してきた。

市は２１年９月の耐震診断で耐震基準を下回ったため、２３年１月以降の使用を認めないことを通告。同社が応じなかったことから、市は今年６月の市議会に訴訟関連議案を提出し可決された。

同社側はこれまで「独自の耐震診断で耐震上の問題はなかった」としており、今年３月には明け渡し命令の取り消しと行政代執行の差し止めを求めて横浜地裁に提訴。市側を被告とした第１回口頭弁論が１０月２１日に行われる。