俳優の窪塚洋介とKAT-TUNの亀梨和也が2日、都内で行われた第37回東京国際映画祭・DMM TVオリジナルドラマ『外道の歌』(12月6日より配信)舞台あいさつに登壇した。
今作は漫画雑誌『ヤングキング』(少年画報社)で2014年から23年まで連載されていた渡邊ダイスケ氏による『善悪の屑』と続編『外道の歌』を白石晃士監督が実写化。一見、何の変哲もないさびれた小さな店「カモメ古書店」を営みながら、裏では「復讐者」を名乗り、耐え切れないほど悲痛な思いを背負った被害者の代わりに、法の裁きから逃れた加害者に裁きを下す“復讐屋”コンビによるクライムサスペンスを描く。
通称カモこと鴨ノ目武(かものめ・たけし)役を窪塚、通称トラこと島田虎信(しまだ・とらのぶ)役を亀梨が演じたが、窪塚は「原作を読んで2巻目くらいで出たくないって。あまりに凄惨(せいさん)な内容で…渡邊さんのことも嫌いだったんです」と打ち明ける。
「『あと1巻だけ呼んでくれ、そしたらこの作品の意味がわかる』ってマネージャーにいわれて、そのようになり、かめちゃん(亀梨)とコンビを組むことになってきょうに至るんですけど」と経緯を明かし、「なにが正義でなにが悪かって視点や、状況でうつろいやすく不安定なものを見事に作品にしてる。そのなかでもみなさんがどう感じるかが、この作品をやる意義なのかな」と受け手にゆだねた。
亀梨は「作品自体、原作もそうですけど目をそむけたくなるような出来事が巻き起こっていて、この作品のもっている深いテーマであったりもするので、ぜひ、みなさん、心して観ていただきたい」と断りをいれると「…まずここまで(訳してほしい)」と、おちゃめに通訳にパスして笑わせた。
また演じる上で窪塚は「全然芝居しなかった。圧倒的にセリフ量が少なくて1日に3個しかなかったりもザラですし…。トラはめちゃくしゃべるのでものすごく差に感じるんです。準備も俺は15分前。かめちゃんはタトゥーあるから2時間くらい前に入る。アクションシーンも含めて、俺大丈夫かな?なにもしないことを求められていた」と“静と動”の“静”の部分を担ったことを明かした。
ここでイベント終了を司会からうながされると、亀梨が通訳に「レアリィ?」と返答し、もっとしゃべりたい旨を英語で伝え「俺がしゃべったらなんて応えてくれるのかなって」と目を輝かせる。すると窪塚が「そういうの裏でやってもらっていい?」とツッコミを入れ、すっかりコンビネーションが出来上がっていた。
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