白髪の目立つ頭と顔に刻まれた深いシワ。額に手を当ててお疲れの表情を浮かべるのは、市川中車こと香川照之(58)。11月17日に東京・立川市で行われた「立川立飛歌舞伎特別公演」のPRイベントで、片岡愛之助(52)ら共演陣と勢ぞろいしたひとコマだ。
┗「立川立飛歌舞伎特別公演」のPRイベントより
2022年8月に「週刊新潮」が報じた銀座クラブのママへの暴行問題により香川の運命は大きく変わった。写真に残されていた鬼の形相でママのセットされた髪をわしづかみにする様子、現場にいた人が証言した乱暴狼藉ぶりは、「芸の肥やし」とはとても言えないレベルだったため、令和の世でなくても許されなかっただろう。結果、ドラマやMC、テレビCMなどの仕事を次々と降板せざるを得なくなったのである。
その後も、苦難は続いた。いとこの市川猿之助(48)の自殺ほう助事件や、父・猿翁の死などを経て、いまも役者としての活動の場は歌舞伎の舞台が中心。11月11日には、自身が立ち上げた昆虫服ブランドの代表も退いてしまった。
「お金にも苦労しているはずです。なにしろ歌舞伎の世界は給料制で、中車としての給与は決して高くない。再婚相手との間に第3子ももうけましたから、稼がなくてはなりません。一日も早くテレビの世界に戻りたいのです」(芸能記者)
ギャラは全盛期の半分
きっかけは自ら招いたこととはいえ、苦難が続いたことで少しゲッソリしたようにも見える。
もっとも、この日の中車、明るい表情を見せた瞬間も。人力車に乗って移動するお練りには満面の笑みで臨み、沿道から「テレビにも戻って来てくださ~い」と声がかかると、元気いっぱいの声で「頑張りま~す!」と応えていた。
「実はドラマ復帰の話があるんです」と言うのは、前出の芸能記者。
「地上波ドラマではありませんが、有料配信チャンネルの新年特番で、殺人鬼役を演じます。今年9月にNHKが、香川も出演した『坂の上の雲』の再放送を始めたことが、復帰を後押ししたのかもしれません。ギャラは全盛期の半額程度だそうですが、二つ返事で引き受けたといわれています」
白髪とシワが増えたこと自体は、役者として必ずしもマイナスとならないだけに、新たなハマり役を得る日も近いのかもしれない。
撮影・福田正紀
引用記事:
ついにテレビ復活? 「香川照之」路上で見せた現在の姿 「見ないうちに白髪が増えて」 (全文) | デイリー新潮