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ヤフオク 新札1万円が「37万円」で落札・・「右下の番号」を確認して。

新札が発行されて、新しいデザインの紙幣を使う機会も増えています。紙幣でまず見るのは金額ですが、実は番号が重要になることもしばしば。Yahoo!オークションで新札の1万円が37万円で落札されたというニュースもありましたが、それを超える40万円近くで落札される1万円札も存在しています。この金額で落札しても1万円札は1万円札。それなのに、なぜこのような高額になったのでしょう。



希少性の高いお札がある

新札の1万円が40万円に化ける。そんなことを聞いたら、思わず自分の財布の中のお札を確認してしまうでしょう。でもどんなお札でも1万円以上の価値が出るというわけではありません。今回37万円や40万円近くで落札された1万円札は、記載されているアルファベットに希少性があったのです。

紙幣には必ず番号が書かれています。左上と右下です。アルファベットと番号の組み合わせになっていますが、初期に印された紙幣では「AA数字AA」となっていて、一般的に「AA-AA券」と呼ばれています。これは初期に発行された紙幣ということで、とても希少性が高くなるのです。

12月初旬の時点で筆者の手元にある1万円札を見ると、すでに「AC数字アルファベット」。「AA数字AA」はかなり手に入りにくいのだと思います。

さらにYahoo!オークションで過去のオークションを見てみると、5000円札が80万円を超える金額で落札されていました。これは番号の最初のアルファベットはAAですが、数字が「123456」となっています。

 

数字に関してはゾロ目も希少性があり高値で取引されています。「AA777777数字」が30万円を超える価格で落札されています。

 

Yahoo!オークションはコレクターやマニアの市場とも言われる

Yahoo!オークションはマニアやコレクターの市場とも言われています。今回のようなレアなお札もそうですが、鉄道関係や記念切手、プラモデルなどもYahoo!オークションで探すという声も少なくありません。

Yahoo!オークションは2024年で25周年を迎えるサービス。メルカリなどのフリマアプリができる前から存在する個人間取引の市場です。当時から個人の所有物が出品されていて、気づけばレアものもたくさん取引されるようになったのでしょう。レア物は出品者が思った以上の価格で落札されることもあるので、出品者も期待を持って出品するからです。

額面以上の価格になる「お金」では、真っ先に思いつくのは「ギザ10」かもしれません。10円玉にはギザギザがついていませんが、まれにギザギザがついているものがあります。ただどんなギザ10でもいいわけではなく、製造された年が重要になるそうです。昭和32年、33年発行の10円玉は価値が高いとされています。

さらに、ギザ10だけではなく、普通の10円玉でも価値が高いとされているのが昭和61年の後期に発行されたもの。通称「昭和61年後期」です。10円玉に前期と後期があるのかと思うのですが、昭和61年発行の10円玉は、裏面に描かれた鳳凰堂のデザインが「前期」「後期」とで異なります。つまり2種類が発行されていて、後期に発行された10円玉の流通数が少なく最も価値が高いとされているのです。

 

 

れまで高値で取引された「エラーコイン」

過去Yahoo!オークションに出品された紙幣や硬貨では、「エラーコイン」が高値で取引されたことがありました。「エラーコイン」というのは、製造過程で何らかのミスがあって、本来の形状ではない硬貨のこと。本来は検査などがあって取り除かれるのですが、稀に市場に出てしまうことがあるようです。当然数が少ないので、希少性はかなり高くなります。

過去には一部が飛び出ているような1円玉が280万円で落札されたこともあるくらいです。

他にも穴がずれている5円玉や50円玉にも額面以上の値段がついています。このようなエラーコインにはコレクターがいることもあり、ここまでに高値になります。

 

メルカリではお金を出品できない

個人の所有物ならメルカリでの取引ではないのか?と思う人もいたのではないでしょうか。でもそもそもメルカリではお金を出品することができません。

コレクター向けの希少性のあるものや記念硬貨でも、全てが出品禁止になっているのです。以前メルカリには、1万円札が1万円以上で出品されたことがありました。1万円札をクレジットカード決済によって15000円など額面以上で買い、目の前のお金を得ることが目的となったとされています。

またマネーロンダリングなどの点からも、現在メルカリでは流通している紙幣や硬貨は出品が不可となっています。

他にもある「エラー」商品

エラーアイテムはそう簡単には見つからないものですが、もしあったら……と考えるとなんだかワクワクするもの。

例えば切手にもエラーがあります。過去には裁断にエラーのある切手シートが、Yahoo!オークションで取引されていました。

他にはビックリマンプロ野球カードなどでもエラー商品が存在しています。エラーかどうか素人では見分けがつきにくいものもあるのかもしれませんが、見た時に何だか違和感があると「エラー」の可能性も。「あれ?」と思ったらしみじみと見てみると、意外なお宝が見つかるかもしれません。

 

 

引用記事:

なんとヤフオクで「新札1万円」が「37万円」で落札…手元に新札があれば絶対に確認したい「右下の番号」(川崎 さちえ) | マネー現代 | 講談社