2024年ゆうゆうtimeで大人気だった記事をリバイバル! ※記事の初出は2024年1月です。
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神奈川県の葉山で土地に根ざし、質素で豊かに暮らす伊藤千桃さん。 飾らず、見栄を張ることなく、常にありのまま。 自分の物差しをもち、「お金から自由になる」暮らし方を伺いました。
伊藤千桃さんの暮らし方「小麦粉さえあれば」
本当に必要なものを見極める物差しをもつ
葉山の山のふもとで暮らす伊藤千桃さんは、庭で採れる自然の恵みを料理し、お茶も化粧水も手作り。
「買うのはお肉くらいです。なぜなら、お金がないから」と笑う。
「昔からお金に余裕があったことは一度もありません。だけれど素晴らしい着物に出合い購入してしまった、ということは何度もありました」
やみくもに生活すべてを節約するのは寂しいし、気持ちが貧しくなる。使うところは使う、というのが伊藤さんの流儀だ。
「ときには上を見ておくことも必要と思って。本物を知ったうえで、取捨選択できる自分をもつことが大切だから。子どもや孫たちには、若いうちはお金を贅沢に使いなさいと言っています。自分の価値観は、多くのことを経験しないとつくれないでしょ。自分の物差しをしっかりもてば、こわいものはありません」
車は維持費がかかるので、1台手放して自転車に。坂道の多い逗子までのサイクリングを、健康と節約がかなう一石二鳥の娯楽と言う。お金がないこともむしろ愉しそうだ。