人は順番に亡くなっていきますね。
すてきな作品はずっと生きています。
89歳で死去した児童文学作家、中川李枝子（りえこ）さんは、実妹の画家、山脇百合子（旧姓＝大村）さんとのコンビによる絵本「ぐりとぐら」や、宮崎駿監督のアニメ映画「となりのトトロ」のオープニングテーマ「さんぽ」など、世代を超えて愛され続ける作品を世に送りだした。
中川さんは昭和10年、札幌市出身。保育園に勤めながら創作をはじめ、37年の「いやいやえん」でサンケイ児童出版文化賞などを受けた。翌38年、山脇さんとのコンビで第1作が発表された「ぐりとぐら」は、しっぽの長い双子の野ねずみ、青い服の「ぐり」と赤い服の「ぐら」が大活躍するストーリーだ。
《ぼくらの なまえは ぐりと ぐら
このよで いちばん すきなのは
版元の福音館書店によると、第1作は250刷571万2千部を発行した。シリーズ全22作は累計2232万9430部にのぼる。第1作に登場するカステラは「日本一有名なお菓子」ともいわれる。
63年の「となりのトトロ」の主題歌「さんぽ」も、中川さんの作品だ。「あるこう あるこう」で始まるテンポのよい楽曲は、いまなお母子で歌い継がれている。
中川さんは、実妹の山脇さんが令和4年に80歳で死去した際は、「私の方が先に逝くと思っていたけれど、先に逝かれてしまったという感じです。ぽかんとしています」と話していた。
「ぐりとぐら」が生まれた福音館書店の月刊誌「母の友」は今月初め、来年2月発売の2025年3月号をもって休刊すると発表されたばかりだった。
引用記事：
「ぐりとぐら」累計2千万部発行 死去の中川李枝子さん、となりのトトロ「さんぽ」も作詞 - 産経ニュース (sankei.com)
