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ひろゆきの夫婦のトリセツ 妻を愛せなくなった夫に「話し合わないほうがいい」だって。

交流をすればいい、と私は思う。時には嫌になっても。

その日々の積み重ねでしょ。

潜在意識にあることを、そのうち気づく。

 

ひろゆきさんとゆかさんは、何もかもが合わないデコボコ夫婦。付き合い当初から喧嘩も絶えなかったそう。そんな経験をヒントに、渾身のアドバイスをお届けします。

 

質問

 ゆかさんひろゆきさんこんにちは。

 妻のことをもう一度愛することができるでしょうか?

 結婚前は、とても仲のいい夫婦でした。しかし籍をいれて一緒に住むようになってから、喧嘩が増えるようになっていき、喧嘩のたびに豹変して人格否定めいたことを言う妻に、自分の中で何かがサーっと引いていくのを感じました。それきり、妻とは最低限のコミュニケーションしかしないようになり、こんな私の態度に妻は時に激高し、時に泣きわめき、「女性として見てくれない」などとも言います。

 とんでもない、もともと「年をとっても手をつないでいられる夫婦でいたい」というのが私の願いです。しかし今は、妻への気持ちをどう立て直していったらいいのかわかりません。

 ここから自分の気持ち、そして二人の関係性を健全なものにさせるために、有効な方法はないものでしょうか?
 

ゆかの回答

 どういう状況で喧嘩が起きやすいのか、まずはリスト化してみてください。

 行動か態度か? それらは質問者さんが改善すべきものか(例えば、誰かと共同生活をする上で最低限必要な報告・連絡・相談の不足であったり、長期的に相手に迷惑や不快感を与えたり、信頼を失う、手間をかける部類のものであれば、改善すべきでしょう)、あるいは、ある程度は譲歩可能なものか? もしくは、お互いの生活習慣や価値観の違いによるものなので自由にさせてほしい部分なのか、衝突が起きやすいポイントと自分の判断を明確にしましょう。

 その上で、人格否定ではなく、問題だと感じる点を挙げて欲しいと、相手の方に伝えてみます。

 伝える手段は直接ではなく、LINEなどのテキストの方が良いと思います。直接話すことで、また話が拗れて喧嘩に発展したり、言い方や声のトーンなど、余計な情報が入ったりすることを避けるためです。ただ、問題点だけを指摘すると、逆に冷たい、味気ないと思われる可能性もあります。「今後も2人仲良く暮らしていきたい」と質問者さんが思っていることは、きちんと伝えてください。

 その上で、人格否定をされたら傷つくし、何も解決策を生み出さないこと、問題点がわかれば話し合い、お互いに、落とし所を見つけることができるであろうことを伝えてみましょう。

「籍を入れて一緒に住むようになって」とあるように、結婚して初めて長時間一緒に過ごすようになり、お互いの価値観や生活習慣もわかるようになってきた状態だと思います。

 共に過ごす時間が長くなればなるほど、ありのままの自分を出したくなるのは当然ですし、また価値観の同じ人などほとんどいません。個人的には、「どうしてもここは譲れない」という点はきちんと話し合い、それ以外は自他境界を適切に保ちながら、情報したり違いをゆるやかに受け入れたりすることを繰り返せる人たちが、長く共同生活を続けられるのかなと思います。

ひろゆきの回答

「年をとっても手をつないでいられる夫婦でいたい」

 今すぐやれ。

 以上。
 

 年をとったら、これをしようじゃなくて、やればいいと思うんですよね。

 相手が手を繋ぐのを嫌がるなら、なぜ嫌がるのか聞いて改善することも出来ますよね。

「最低限のコミュニケーションしかしない」人であれば、相手が好意的に見るのは難しくなるのは当然ですよね。

 ということで、手を握りたいという話をしてみてはいかがですか…と。
 

夫婦で話し合ってみた

ゆか「今回は大分あっさりですな」

ひろ「なんか、話し合いしないほうが良い気がしたんだよね。話し合いをすると、妻が感情的になる。だから冷める」

ゆか「ずっと手をつないでいられる夫婦でいたいのに、今は手を繋げない理由がある。それが相手の人からの人格否定ってことなのだと思った。喧嘩の原因が、本当に人格否定もやむなし案件(DVしまくり、借金しまくり浮気しまくりとか)ならまた話は別だけど。
 人格否定される→自分の中で何かが引く→(これ以上の状況悪化を防ぐための)最低限のコミュニケーションって流れなら、相手の人も、人格ではなく問題を指摘できるようにならないと、状況改善は難しそうだなぁと思った」

ひろ「冷静に話し合うということが出来る関係性ではないなら、話し合いをしないで動物的に解決のほうが早い気がする。んで、そこにアドバイスを付け加えちゃうと、妻と話し合いになっちゃう気がしたんだよね。本当は回答も『年をとっても手をつないでいられる夫婦でいたい』→今すぐやれ。だけで終わる予定だったんだけど、文字数的に微妙かと思ってちょっと足した」

ゆか「付き合いはじめのラブラブな時期なら、『今回は手をつないで帳消し!』もアリかもしれないけど、ある程度一緒にいてうまくいってない状態だと、一時的に動物的な解決をしても、同じこと繰り返すだけだと思うんだよね。それに、この質問者さんは、相手の人の怒りや感情的になるという動物的行動に引いているわけなので、人間的に解決をしたいのではないかと」

ひろ「一時的にでも上手く行く方がプラスだと思うよ」

「話し合いをしないほうがいいケース」はある?

ひろ「人間関係の問題を話し合いで、解決しようとする事が多いから、『解決の為には話し合いが必要』って考える人が多いんだけど、話し合いをしない方が解決する場合もあると思うんだよね」

ゆか「そういう場合“も”あるのは同意。ただ、長期的にはある程度話し合いや合意形成が出来る関係の方が、お互いに程良い関係は保てると思うな」

ひろ「長期でも短期でも、一歩ずつ進めてる方がプラスだと思うよ」

ゆか「一時的に上手く行くっていうのが、本当に運よくうまくいけば、良かったねって感じなんだけど、物事の本質に蓋をしてその場しのぎをすることが、かえってマイナスの結果を生む場合もあると思うんだよね」

ひろ「『その場しのぎが良くない主義』の人っているよね」

ゆか「良い場合“も”あるけど、良くない場合“も”ある。って意味で、試すこと自体は否定しないよ」

ひろ「例えば、キリスト教徒とイスラム教徒が、話し合いで『どちらの信仰が優れているか』とか話し合いはしない方いい。蓋をしてる方がいい」

ゆか「話し合いをしない、突き詰めない方が良い場合の例だね」

ひろ「人間は80年ぐらいでどうせ死ぬんだから、人間関係の本質に蓋をしたままでも、上手く回ってたらそれでいいと思うよ」

ゆか「んー、でも……それって夫婦でいる意味ある?」

ひろ「夫婦でいる意味って決めなきゃいけないものなの? 仮に心の中で、相手の事を『前の彼氏より背が低いな』とか『前の彼女よりブスだよな』とか思っていても、その本音に蓋をしたまま寿命を迎えればなんの問題もないじゃん」

ゆか「人間関係の本質に蓋をしたまま、上手く回っていたらそれで良いと思える人は、そもそも相談してこないと思うんだよね。ちょっとさ、『僕は違うと思う』っていうひろゆき君の感想なのか、もっと深い話なのか、もう少し詳しく」

ひろ「まず、人間関係の本質なんてものはない。人間の決意や意思なんて移ろうものなので、考えは時と場合で変わる。例えば若い頃は『服が大好き!毎月3万円ぐらい使う。ファッション関係の仕事したい!』みたいな人でも、年取ると『今月は一着も服を買ってない』とかなるのは良くある。他にも『イケメンが好き』とか言ってた人が、不細工と結婚してたりとかね」

ゆか「ふむふむ」

ひろ「だから、その時の人の考えというのを変えようとしなくても、時間が経つと、自然に変わることがある。ぶつかる問題があった時に、『話し合って妥協して、合意点を見つけよう!』みたいなことをやって、『お互いに相容れない部分がある事がわかりました』みたいになって別れるよりも、『同意出来る範囲だけ進めて、後は有耶無耶にしておこう』でいいと思うんだよね」

ゆか「なるほど。疑問が2つ。
① 同意形成するには、結局話し合いの機会は必要じゃない?
② 私は人間関係で動物的解決が多くなることって、力による解決(声の大きい者が勝つ、気の強い方が勝つなど)が増えるってことだから、それは夫婦の場合、長期的には何らかのハラスメント的状態に陥る可能性が高くなることなんじゃないかなって思うんだよね。
 今後夫婦2人だけでなく、家族が増えていった場合にも、動物的解決より対話での解決の割合が多い方が、建設的な人間関係を築けると思うけど、そこについてはどう思う?
 年齢や環境でも価値観が移り変わるのは当然として、価値観が変わっていっても人は対話をできると思うし、それこそが人間だと思うのだけど」

ひろ「①については、言語を使うと揉めそうなので、動物的に同意形成した方が良い、というのがおいらの回答。②は君の思い込み。『胃袋を掴め』という言い回しがあるように、言語を介さないコミュニケーションはいくらでもある。目が合った時に微笑むのか、無視するのかでだいぶ違う」

ゆか「ちと前提を共有したいんだけど、『動物的』ってどういう意味合いで使ってる?」

ひろ「おいらが言う『動物的』は言葉を使わないコミュニケーションという意味だよ」

ゆか「非言語コミュニケーションってこと? 言語化しないけれど、アイコンタクトや表情作り、行動でのアプローチ、気遣いとかも含まれるってことでOK?」

ひろ「うい」

ゆか「理解。話がマトモにできない状態なのに、『手をつなぎたかったら今すぐつなげ』って流れの回答から始まっていたので、かなり強引な意味での『動物的』だと思い、賛同しなかったんだよね。そこに合意も何もないやん? では、まずは非言語コミュニケーションを試してみて、それがうまくいったら、対話でのコミュニケーションに移るっていうのはどう? ていうか、ひろゆき君はこの質問者さんに対しては、対話での問題解決を勧めてない、むしろ避けている感じがするのだけど」

ひろ「対話をして解決出来る問題ではないことは、現段階では証明済みな気がするから、『それがうまくいったら、対話でのコミュニケーションに移る』が藪蛇になる可能性が高いと思って」

ゆか「質問者さんの話からすると、結婚して初めて長時間一緒に過ごすようになり、お互いの価値観や生活習慣もわかるようになってきた状態だと思ったんだよね。だから、対話を諦めるより、もう少し試してみて、どうしても無理だったら諦めるなり、究極的には別の相手を探すなりでも良いと思うんだけど」

ひろ「それでも一緒に生きる方法を知りたいんじゃないかな」

ゆか「対話を諦めるタイミングちと早くない?」

ひろ「いろいろやったんじゃないの? 知らんけど。質問者は万策尽きたと思ってるから、最低限のコミュニケーションの状態になってる」

ゆか「今は良い解決方法が思い浮かばないから、これ以上悪化させないために、一時的に最低限のコミュニケーションの状態になっているだけじゃないのかなと」

ひろ「それを万策尽きたと表現してるおいら」

ゆか「『気持ちを立て直す』は、引いてしまった自分の感情をもう一度呼び戻したいってことだと解釈した私。気持ちが冷めたのは、感情的に人格否定をされたからで、そこが解決しなければ溝ができたままだと思うんだよね。違いがあっても人は一緒にいられるけど、人格否定の部分は質問者さんにとっては結構クリティカルな部分なんじゃないかと。
 関係を立て直す順番が、非言語コミュニケーションから始めるでももちろん良いと思うけど、何か相違があって揉めたときに、感情的になって人格否定をするという相手の人の行動も変わらないと、無理して一緒にいる感じになると思う」

ひろ「自分が変わらないと相手のリアクションも変わらないでしょ。なんか堂々巡りになってきた予感」

 

妻を愛せなくなった夫に「話し合わないほうがいい」 ひろゆきさん&ゆかさんの真逆の解決策 (AERA dot. (アエラドット) | 時代の主役たちが結集。一捻りした独自記事を提供) (smartnews.com)